いつも犀の角の活動にご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により苦境に立たされている皆様には心よりお見舞い申し上げます。

犀の角では、感染拡大リスクを低減する観点から、3月以降の公演やイベントはすべて延期か中止、併設のゲストハウスは4月より宿泊を休止、カフェも臨時休業しています。感染が収束した後も、いままでのように演劇の公演やライブができるまでになるには相当な時間がかかると予想しています。全国の小劇場やライブスペースやゲストハウスと同じように、犀の角の運営も大変厳しい状況にあります。

犀の角は、2016年より上田市の中心商店街にある民間文化施設として、「劇場」と「カフェ」と「ゲストハウス」を同時に存在させることで、アーティスト、地域の人々、旅人同士の出会いと交流を促し、そこで生まれたエネルギーをさらなる創造力に変え、演劇作品やイベントの発信拠点として、地域のみなさまと共に歩ませていただいてきました。しかし、人が集まることができなくなった今、そうした活動のほとんどが出来なくなってしまいました。

「犀の角」あるいは、「劇場」または「場」そのものの価値が問われています。また、今、どのような「演劇」が可能なのかが問われています。厳しい状況ではありますが、私たちは、これらの問いに対して、ひとつひとつ答えを出していくことで、犀の角の存在を証明していきたいと考えております。　しかし、施設そのものが維持できなければ、こうした活動も難しくなってきます。犀の角の施設を維持するために月々に相当な固定費がかかります。政府や県、市などからの支援や融資などを最大限に活用させていただくべく、手続きを進めておりますが、この事態が長期化することになればそれらも十分な額とは言えません。

「劇場」は学校や病院と同じように社会に必要なインフラであることに加えて、お寺や教会のように「生」や「死」について感じたり、考えることのできる場所です。ウイルスが蔓延する前の世界にも、翻弄されているこうした今も、脅威が収まったあとの世界にも、地域社会には、日常から離れて、冷静に、いつもと違う次元のことまで、身体全体で感じることのできる「場」＝「劇場」が社会には必要です。こうした場が、今回の危機によって、地域から消えてしまうことは何としても回避したいと考えています。

皆様におかれましても、それぞれの場所での困難があろうかと拝察申し上げます。その上でのお願いごとで誠に恐縮ではありますが、犀の角のような文化施設、あるいは劇場を、地域社会の共有財産と捉えていただければありがたく思います。この厳しい現実を、犀の角のパートナーとして一緒に乗り越えていただき、ウイルスの脅威が収まった暁には、文化芸術を共に楽しんでいただければと心より望んでいます。いくつかのご支援のメニューをご用意いたしました。ご無理のない範囲で結構ですので、皆様のお気持ちをお寄せいただければ幸いに存じます。

ご支援をいただいた現金については、犀の角の今後の運営費、事業費、施設管理費として有効に活用させていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

2020年5月1日
一般社団法人シアター＆アーツうえだ　代表理事
犀の角 代表

荒井洋文

【寄付でのご支援】

1,000円以上の金額で受け付けさせていただきます。

以下の必要事項をお書き添えの上、info@sainotsuno.orgまでお送りください。件名には＜寄附申込み＞とお書きください。FAXの場合は、以下の＜寄付申し込み用紙＞をダウンロードし＜０２６８－７１－５２２６＞まで申込書をご送信ください。

・お名前（フリガナ）
・ご住所
・電話番号
・御寄附いただける金額
・クレジットカードでのご入金をご希望の方は、その旨お書きください。決済のためのURLをお送りいたします。

《お振込み先》
八十二銀行　上田東支店
（普通）1115450
一般社団法人シアター＆アーツうえだ
（イッパンシャダンホウジンシアターアンドアーツウエダ）

【犀の角グッズを購入して支援】
只今、これまでに関わりのあったアーティストとのコラボレーションで生まれた犀の角オリジナルTシャツ、手ぬぐいなど鋭意制作中です！近日中に公開予定、どうぞお楽しみに！

【ボランティア活動で支援】
犀の角には「とんがり族」というボランティア組織があります。演劇公演の受付補助、カフェのお手伝い、お掃除のお手伝いなど様々なお仕事があります。「とんがり族」に参加して、活動をご支援ください。
以下の必要事項をお書き添えの上、info@sainotsuno.orgまでお送りください。件名には＜とんがり族申込み＞とお書きください。

・お名前（フリガナ）
・ご住所
・電話番号
・得意なこと
・主に活動できる曜日、時間帯

＜近日中の活動＞
・犀の角で畑を借りました。農作業一緒にしませんか？少しずつ食料自給率アップを目指しましょう！
・犀の角で冬季に毎日使う薪ストーブ用の薪割り。5月中の予定です。