奥野衆英『Blanc de Blanc(白の中の白)』
世界最大の演劇祭で選ばれた、たった9本のうちの1本。
無言の名作が上田へ
パリを拠点に活動する奥野衆英の最新作『Blanc de Blanc(白の中の白)』。
フランス最大のアヴィニヨン演劇祭で、公式部門と並び「観るべき一作」と評された話題作は、仕立屋とピアニストが無言の身体表現で紡ぐ物語。
「劇場を出ると、不思議と社会に立ち向かえる気がしてくる」とも評された、マルセル・マルソーの系譜に連なる表現者が、犀の角に帰ってきます。
作品紹介
誰かの仕事は、誰かの居場所をつくっている。
仕立て屋とピアニスト、二人の男の人生が交差する、静かな舞台詩。ラジオを流しながら布を仕立てる一人の男の手は、生活の動作であると同時に、孤独の奥に眠る記憶や、もう一つの人生への憧れ、語られなかった夢をなぞる所作でもある。
やがてもう一人の男が現れ、夢想家として、ピアニストとして、作曲家として、別の人生の輪郭を静かに生きはじめる。
二人の時間は並行しながら、生活の中で、仕事の中で、やがて共鳴するように進んでいく。舞台上には、青年期の眩しさも、老年期の静けさも織り込まれ、ひとつひとつの場面が、糸をたぐるように、時間の流れを紡いでいく。
ピアノの音色が包む舞台は、言葉のない言語で描かれるために準備された真っ白なキャンバス。騒がしさから解放され、身振りだけが意味を成す世界が、観客の心に穏やかな感動を響かせていく。マイムと身体表現の芸術が詩のように描き出す、パリに生き、パリに身をゆだねる60分の小さな旅。
『沈黙の詩人』『パントマイムの神様』と称されたマルセル・マルソーの系譜を継ぐマイム俳優、奥野衆英。パリを拠点に、身体と言葉の境界を問い直す表現を追求し続けている。
最新作『Blanc de Blanc(白の中の白)』は、アヴィニヨンOFF演劇祭2024で高く評価され、「公式部門に並ぶべき一作」「劇場を出ると、不思議と社会に立ち向かえる気がしてくる」とも評された話題作。また犀の角に登場する直前の7月のアヴィニヨンOFF演劇祭2025では、アヴィニヨン演劇祭第一日刊サイトブリュイ・ド・オフでOFF部門1924公演中の観るべき50作品に、フランス最大の舞台芸術専門紙、ラ・テラスのINとOFFを含めた全1759公演中の「愛すべき9作品」に選ばれるなど、少なくとも5社以上の文化系媒体に好評を書かれた。
スケジュール
2025年
8/29(金) 19時30分
8/30(土) 14時
8/31(日) 14時
各回60分程度を予定/開演30分前より開場
*未就学児不可 お子様は60分間静かに見ていられる人に年齢制限は無し。
会場
犀の角
〒386-0012
長野県上田市中央2-11-20
プレイガイド
teket(電子チケット)https://teket.jp/7347/54107
一般 前売り3000円、当日3500円
under 25 前売り2000円、当日2500円
小中生 前売り1000円 当日1500
応援チケット5000円(会場での特典はありませんが、フランスからお礼のお葉書を送ります。)
紹介サイト:https://www.obungessha.com/blancdeblanc_jp.html
問い合わせ:mail@obungessha.com
主催:桜文月社
協力:一般社団法人シアター&アーツうえだ
後援:信濃毎日新聞、株式会社RINNAI、月灯りの移動劇場