第六感劇場 太郎山及び虚空蔵山編『 躑躅忌』
舞台は太郎山から虚空蔵山。
目に見える世界そのものを「劇場」に見立て、
決死の覚悟により上演される悲恋の物語。
むすめの叫びは聞こえるか?
太郎山にまつわる民話として名高い「つつじのむすめ」。むすめは恋人であるおとこに太郎山の崖から突き落とされて命を落とします。悲運なむすめの魂を弔うため、つつじの花が咲くこの季節に慰霊祭を行います。むすめに扮した俳優が、実際の虚空蔵山から太郎山を駈け、男の家で餅を振る舞います。
犀の角で待つもよし、山がよく見える場所でむすめを感じるもよし。むすめがどんな気持ちで山を駈けていったのか、おとこはどんな気持ちでおんなを待っていたのか。あなたの五感をあるいは、六感を研ぎ澄ませて感じてください。むすめのみならず境界線を越えてしまったすべての人に捧げる鎮魂の儀式。どうぞご参列ください。
【「第六感劇場」とは】
新型コロナウイルス感染拡大の影響により劇場に人が集まることが難しくなった中、犀の角で新たな演劇の在り方を模索しようと2021年から始まった試み。上演は劇場内ではなく、俳優の姿すら見えないほど遠く離れた場所で行なわれます。人間の五感を、あるいは第六感を研ぎ澄ましていけば、劇場に足を運ばずとも、俳優は観客を、観客は俳優を感じ取ることが出来るのではないか?そんな問いに馬鹿正直に向き合い観客との交信を試みます。これは「劇場」の概念をどこまで拡大することができるのかへの挑戦でもあります。あらゆる身体感覚を開放して、同時刻に、あらゆる場所で、パフォーマンスをお楽しみください。
【第六感劇場の楽しみ方】
その1. 現地参列
式場で慰霊祭に参列した後、山へ向かうむすめを見届け、待ち、祈り、そして迎える
その2. 遠隔参列
慰霊祭開始と同時刻に、自宅やそれぞれのあらゆる場所から思いを馳せ、むすめを、人の想いを、感じる
◉むすめが山を駈けている間、ライブ演奏などが断続的に行われます。
◉お飲み物、お弁当、おつまみなどの販売をいたします。防疫対策を施した飲食スペースでお召し上がりいただけます。
◉本作品は五感そして第六感で楽しんでいただきたい為、映像配信は行いません。ご了承ください。
◉ 遠方の方はご自宅に居ながら、想いを馳せる形のご参列も可能です。遠隔参列でご予約ください。4月30日までに遠隔参列をお申し込み頂いたお客様には本作の詳細を記したご案内をご自宅にお届けします。お申し込みの際に郵送先をお知らせください。
【つつじのむすめ】
山口村に美しいむすめがいた。松代のおとこと仲良くなり、太郎山などの山々を越えて毎晩娘が餅を持っておとこのもとを訪れるようになった。家を出る時両手に米を握りしめ、遠い山を越えてくると、餅になっているという女。二人はその餅を仲良く食べた。やがて、おとこはむすめを怪しむようになり、ある晩ついに女を崖に突き落とす。その時ほとばしった血が、真っ赤なつつじとなって咲くようになった。
むすめ 寂光根隅的父
花 塚田有一
朗読 GOKU 山﨑到子
演奏 小野秀、大沢夏海
【ご参列の申し込みはこちら 】
https://tsutsujiki2022.peatix.com
* 天候やコロナ感染状況などの事情により祭事内容や会場を変更する場合があります。あらかじめご了承ください。
【参加費 】
現地参列(一般):2,500円
現地参列費(U-22):1,500円
遠隔参列(一般):2,000円
※4月30日までに遠隔参列をお申し込み頂いたお客様には本作の詳細を記したご案内をご自宅にお届けします。お申し込みの際に郵送先をお知らせください。
【日時】
2022年5月7日(土)
18時30分式典開始/翌日明け方終演予定
※18時に開場いたします
【式場】
犀の角
上田市中央2丁目11ー20
【「つつじ祈願」】
むすめへの祈りを、あなたの願いを、お寄せください。
短冊にしたため、その短冊を持ってむすめは山を駈け、最後に式場にてお焚き上げいたします。つつじ祈願フォーム
【準備へのご参加】
慰霊祭に向けた準備をお手伝いしてくださる方を募集していま す。ご興味のある方は犀の角までお問い合わせ下さい。
【スタッフ】
舞台監督:村上梓
照明:伊藤茶色
音響:尾関崇之(EARTH SOUND FACTORY)
宣伝美術:大沢夏海
制作:石坂杏子
撮影:安徳希仁
プロデュース・構成:荒井洋文
主催:一般社団法人シアター&アーツうえだ
【お問い合わせ】
Tel:0268−71−5221(7:30〜10:00/16:00〜21:30)
月曜定休
Mail:info@sainotsuno.org
Web:http://sainotsuno.org/
公演の最新情報は、犀の角のHPまたはFacebookにて随時更新していきます。