安住の地『かいころく 工女編』
脚本・演出 私道かぴ
出演 山下裕英
2023年、豊岡演劇祭と長野県大桑村の元養蚕農家で上演された一人芝居「かいころく」。戦前・戦中の養蚕農家の暮らしと生き様を文学的な文体で描き、高い身体性を伴う上演は各地で好評を得ました。
2024年、新たに「かいころく──工女編──」を制作します。繭から糸を引く工女さんの生活や記録を、取材から得た言葉で紡ぎ、しなやかな身体で表現します。
今回も養蚕に縁深い豊岡・上田での上演となりました。ぜひ足をお運びいただき、その土地にあったかつての人々の記憶に思いを馳せてください。
あらすじ
1人のおんなの手が、空をかろやかに動いている
赤子がなにかを求めるように 所在ない 柔い手には
そのうちに すこしずつ つよさが宿りはじめ
ほそい指の先に やっとのことで なにかを掴む
なんびゃく なんまん なんおく もの
いのちを糸に変え 永らえた指たち
あつい湯に ふやかされ 老いた手先には
母の手の厚さも
草木のかろやかさも
雪の厳しいつめたさも
生まれたての子のねばりけも
すべてのことが ありました
これはかつての糸をつむいで生活してきた女性たちの
今日に続くいつかの私たちの物語
日程
2024年9月
21日(土)15:00/19:00
22日(日)10:00/14:00
チケット料金
前売──2,500円
当日──3,000円
犀の角「感劇チケット」対象です。
http://sainotsuno.org/info/ticket2024/
詳しくはこちらをご確認ください。
予約フォーム
こちらからご予約いただけます。
https://reserve.tolpa.jp/reserve/4910780/ticket
安住の地
京都を拠点に活動している劇団/アーティストグループ。2017年旗揚げ。演劇を主軸に置きながら、音楽・写真・映像・ファッションなど様々なカルチャーとコラボレーションし「ミクストメディア」な作品を発表し続けている。ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラム“KIPPU”選出、金沢21世紀美術館「芸術交流共催事業アンド21」選出、シアター・トラムネクストジェネレーションvol.11選出などの実績がある。