広田ゆうみ+二口大学『舞え舞えかたつむり』上田公演
──お母さん、どうしたの……? あきら……? そこにいるのはあきら……?
そうなのよ、今夜は雛まつり……。少し遅くなったけどかまわない……。ずいぶん長いこと、してなかったんだから……。
昭和27年、小学校教諭の妻が巡査である夫を殺害した、いわゆる「荒川放水路バラバラ殺人事件」を下敷きに、別役実が独自の視点から描き出す、或る憎しみと戸惑いの光景。
日本の不条理劇の第一人者である別役実。京都を拠点に活動を行う俳優・広田ゆうみと二口大学は別役作品の上演に取り組み続けています。これまでに「いかけしごむ」「この道はいつか来た道」「クランボンは笑った」「眠っちゃいけない子守歌」「受付」「部屋」など全国各地で上演。今回は「舞え舞えかたつむり」で上田にお邪魔いたします。
作:別役実
演出: 広田ゆうみ
出演 :広田ゆうみ 二口大学
上演スケジュール
10月6日(金)19:00
10月7日(土)15:00★
10月8日(日)15:00★
★はアフタートークを開催します。
トークゲスト:【7日】藤原佳奈(演劇家) 【8日】くりもときょうこ(編集者・ライター)
チケット料金
一般 2,500円 U22 1,000円
ご予約は以下から
https://hirota-futakuchi-maemae2023.peatix.com
別役戯曲をよむワークショップを開催します
日時:10月5日(木)19:00
参加資格:中学生以上の方ならどなたでも
参加費:2,000円
定員:15名(先着順)
申込み:氏名(ふりがな)・メールアドレス・連絡先(携帯可)・年齢を記載の上、メール「info@sainotsuno.org」へお申し込みください。
プロフィール
別役実 べつやく・みのる
劇作家。一九三七年旧満州生。早稲田大学政経学部中退。六七年「マッチ売りの少女」「赤い鳥の居る風景」で岸田國士戯曲賞を受賞。八七年「ジョバンニの父への旅」「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。〇八年日本に不条理劇を定着させた長年にわたる優れた劇作活動に対し朝日賞を受賞。戯曲をはじめ、エッセイ・評論・童話等著書多数。 二〇二〇年三月逝去。
広田ゆうみ ひろた・ゆうみ
俳優。二〇〇六年までユニット〈小さなもうひとつの場所〉にて別役実戯曲を多数上演。現在、演出家 山口浩章、俳優二口大学とのユニット〈このしたやみ〉に参加し、京都を拠点に国内外各地で公演を行っている。マレビトの会『血の婚礼』(G. ロルカ作・松田正隆演出)、京都芸術 センター十周年記念演劇公演『式典』(三浦基演出)、津あけぼの座クリエーション『葉桜』(岸田國士作・鳴海康平演出)、コンブリ団『カラカラ』 (深津篤史作・はせひろいち演出)など外部出演も多数。朗読家として、自らの企画で別役実童話はじめ様々な作品の朗読を行う他、舞踏や合唱、能楽など他分野とも共演。
京都若者サポートステーション就労支援事業講師等 ワークショップデザイナー(大阪大学第一期)
二口大学 ふたくち・だいがく
俳優。同志社大学第三劇場から俳優活動を開始。現在演出家山口浩章、俳優広田ゆうみとともに〈このしたやみ〉を組み、韓国、ロシア、ポーランド等国内外で公演を行う。その他『ともだちが来た』(鈴江俊郎作・演出)、『海と日傘』(松田正隆作・三浦基演出)、『聞こえる、あなた?-fuga3』(太田省吾作・演出)、「帽子屋さんのお茶の会」(別役実作・中島諒人演出)、『ゼウスガーデン衰亡史』(小林恭二作・安田雅弘演出)等多数出演。舞台の他にもNHK朝の連続ドラマ『マッサン』、京都地域ドラマ『ワンダーウォール』(渡辺あや作)等に出演。第10回関西現代演劇俳優賞受賞。
京都役者落語会メンバー 京都市若者サポートステーション就労支援事業講師等
舞台監督:村上梓
照明:伊藤茶色
宣伝美術: 橋本純司 (橋本デザイン室)
衣装協力:宝亭お富
制作協力:油田 晃(特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ)
支援:京都芸術センター制作支援事業
主催:一般社団法人シアター&アーツうえだ