こどももおとなも一緒に楽しめる「長唄」体験教室+ミニライブ 〜別所長唄の作曲者の曽孫、杵屋佐喜さんがやってくる!〜
かつて別所温泉では「お座敷文化」が花開いていました。温泉街を歩くと三味線をつまびく音がどこからか聞こえてきたといいます。今は失われつつある文化ですが、長唄が醸し出す音色やリズムは、忙しい現代社会の中で私たちが忘れてしまった感覚を思い出させてくれるかもしれません。
100年前にタカクラ・テルが作詞をし、四世杵屋佐吉の作曲により生まれた長唄「風流七久離の里」も、現在は継承する方が少なくなっています。犀の角は昨年よりこの長唄のリサーチを行っていますが、佐吉の曽孫三代目杵屋佐喜さんにご協力をいただき譜面を起こすことが出来ました。今年は佐喜さんをお迎えし長唄の体験教室と杵屋さんのミニライブを開催することになりました。こどももおとなも一緒にたのしめる催しです。どうぞお気軽にご参加ください。
[日時]2025年8月24日(日)15:00(14:30開場)
[会場]安楽寺(長野県上田市別所温泉2361)
※お車でお越しの方は安楽寺駐車場をご利用下さい。
[参加費]
一般 2,000円 / 小学生以下 500円
※未就学児無料
[申込フォーム]https://forms.gle/oRbkZDYwEwapsNx86
[お問い合わせ]
犀の角(上田市中央 2丁目 11-20)
Mail: info@sainotsuno.org
Tel: 080-8034-1298
[主催]犀の角(一般社団法人シアター&アーツうえだ)
[共催]別所温泉旅館組合 別所温泉観光協会
[講師プロフィール]
長唄佐門会・唄方
三代目 杵屋佐喜(きねや さき)
1983年東京生まれ。
江戸時代より続く長唄佐門会家元・七代目杵屋佐吉の次男。
国立大劇場にて6歳で初舞台。
長唄を人間国宝・杵屋佐登代、今藤尚之、三味線を祖父・五世杵屋佐吉、田島佳子の各氏に師事。
玉川大学文学部芸術学科、声楽専攻卒業。
2002年父の前名である佐喜の名を三代目として襲名。
現在、長唄の唄方として国立劇場、歌舞伎座など全国各地の演奏会、歌舞伎、日本舞踊公演、NHK『にっぽんの芸能』『ラジオ深夜便』等のテレビ、ラジオに出演多数。
母方祖父は『七人の侍』等で知られる映画俳優の木村功。
2025年公開映画『国宝』に出演。
『失われた唄声に耳を澄ます ~別所小唄・長唄から辿る日本の近代化~』について
犀の角では、地域コミュニティの新たな拠点として活用方法を模索する元旅館「柏屋別荘倶楽部」を中心としたアーティスト・イン・レジデンス事業を行い、上田市別所温泉地域に古くから伝わる「別所長唄」や「別所小唄」のリサーチを行っています。
上田市別所温泉地域で100年前にタカクラ・テルによって作詞された「別所長唄」と、現在は地元の盆踊りで踊られている「別所小唄」。別所地域に残された2つの唄のリサーチを通して、かつて日本で長唄・小唄が興隆した背景や、タカクラ・テルが唄に込めた想いなどを考察し、現代における唄や踊りの在り方を見つめ直します。
1年目は、別所地域に残る2つの唄の再現と考察を試み、2年目の今年は継続してリサーチや地域への普及活動を行っていながら、来年度にむけた創作活動へのインスピレーションを積み重ねています。
これまでの活動についてはこちら ▷ note