謹賀新年!別所長唄・新年の宴 失われた唄声に耳を澄ます〜別所小唄・長唄から辿る日本の近代化〜

かつて別所温泉では「お座敷文化」が花開き、温泉街を歩けば、どこからともなく三味線の音が聞こえてきたといいます。
犀の角では現在、上田市別所温泉に伝わる「別所長唄」や「別所小唄」のリサーチを進めています。今回の会場となる元旅館・柏屋別荘倶楽部も、かつては芸者さんによってそれらの音楽が奏でられていた場所のひとつです。
今では演奏の機会が失われつつある別所長唄・小唄ですが、改めて向き合うことで、現代の私たちが忘れかけている感覚を呼び覚ましてくれるかもしれません。
今回の催しでは、別所長唄、小唄の作曲者 杵屋佐𠮷の曾孫にあたる杵屋佐喜さん、上田市内で活動する日本舞踊・西川流の西川扇七郎さん等をお招きし、前半にリサーチの報告会を、後半には地域の皆さまとの意見交換を兼ねた宴を開きます。お酒やソフトドリンク、簡単なおつまみもご用意いたしますので、ぜひお気軽にご参加ください。
[日時]2026年1月4日(日)14時開演(30分前開場)
[会場]柏屋別荘倶楽部(長野県上田市別所温泉1640)
※柏屋別荘倶楽部の駐車場はご利用いただけません。観音下観光駐車場等をご利用ください。
[チケット料金]一般 2,000円 U-22 1,000円
[登壇]月影瞳 藤原佳奈 3日満月 荒井洋文 志村茉那美
[ゲスト]杵屋佐喜 西川扇七郎 西川小扇兵 西川小扇都
[予約フォーム]
https://forms.gle/E4x3tsKZfbd2Dm7L6
『失われた唄声に耳を澄ます ~別所小唄・長唄から辿る日本の近代化~』について
犀の角では、地域コミュニティの新たな拠点として活用方法を模索する元旅館「柏屋別荘倶楽部」を中心としたアーティスト・イン・レジデンス事業を行い、上田市別所温泉地域に古くから伝わる「別所長唄」や「別所小唄」のリサーチを行っています。
上田市別所温泉地域で100年前にタカクラ・テルによって作詞された「別所長唄」と、現在は地元の盆踊りで踊られている「別所小唄」。別所地域に残された2つの唄のリサーチを通して、かつて日本で長唄・小唄が興隆した背景や、タカクラ・テルが唄に込めた想いなどを考察し、現代における唄や踊りの在り方を見つめ直します。
1年目は、別所地域に残る2つの唄の再現と考察を試み、2年目の今年は継続してリサーチや地域への普及活動を行っていながら、来年度にむけた創作活動へのインスピレーションを積み重ねています。
《リサーチの記録をnoteで公開中!》
別所温泉地域内に限らず県内各地でリサーチを行っている様子をnoteにて随時公開しております。
是非ご覧ください!
▷note
[登壇者プロフィール]
月影瞳

長野県上田市出身。上田市観光大使、上田映劇理事。元宝塚歌劇団・娘役トップスター。1990年「ベルサイユのばら」で初舞台。1997年星組トップ娘役となる。その後雪組に組替えし引き続きトップ娘役として活躍する。2002年に「愛燃える / Rose Garden」で退団。その後は、舞台を中心にコンサート、映画など多方面にて活躍中。また宝塚歌劇団でスタッフとして歌唱指導での参加もしている。主な出演、ブロードウェイミュージカ ル「DEATH TAKES A HOLIDAY」、座・高円寺 朗読「トロイメライ」等。
藤原佳奈

戯曲作家・演出家。松本市在住。劇場実践プロジェクト「松のにわ」呼びかけ人。人や場に内在する〈はたらき〉に耳を傾け、上演の場へとひらく過程で、それらが自ずと再編されるのを待つ。集いの実験として、毎月最終水曜日に出居番丸西で「米はある!」を開催。また、2025-2027年の3年間をかけて、多分野で協働し対話を重ねながら人間の”からだ”へのまなざしを辿り直す「アートプロジェクトひとひと」を実施中。現代において「上演」というメディウムがいかに機能し得るか、その可能性を探究している。
3日満月

権頭真由(アコーディオン/ピアノ/歌)、佐藤公哉(ヴァイオリン/パーカッション/歌)によるデュオ。2011年にチェコ共和国プラハの満月を長引かせて結成。世界各地のフォークミュージックやクラシック音楽の影響を受けながら作曲・演奏活動を行う。
2017年より長野県松本市を拠点とし、映画、CM、ダンス、サーカス、人形劇公演など国内外の様々なアートシーンで音楽を担当している。
子どもたちと創る音楽サーカス「音のてらこや」を主宰。音楽の箱舟「表現(Hyogen)」のメンバー。
また佐藤公哉が中心となった「MIKUSA PROJECT」では、日本各地で取材した郷土芸能をもとにしたオリジナル曲をバンド編成で演奏している。
[ゲストプロフィール]
長唄佐門会・唄方
三代目 杵屋佐喜(きねや さき)

1983年東京生まれ。
江戸時代より続く長唄佐門会家元・七代目杵屋佐𠮷の次男。
国立大劇場にて6歳で初舞台。
長唄を人間国宝・杵屋佐登代、今藤尚之、三味線を祖父・五世杵屋佐𠮷、田島佳子の各氏に師事。
玉川大学文学部芸術学科、声楽専攻卒業。
2002年父の前名である佐喜の名を三代目として襲名。
現在、長唄の唄方として国立劇場、歌舞伎座など全国各地の演奏会、歌舞伎、日本舞踊公演、NHK『にっぽんの芸能』『ラジオ深夜便』等のテレビ、ラジオに出演多数。
母方祖父は『七人の侍』等で知られる映画俳優の木村功。
2025年公開映画『国宝』に出演。
[スタッフ]
音響・照明:合同会社犀の角
制作:志村茉那美
プロデューサー:荒井洋文
[お問い合わせ]
犀の角(上田市中央 2丁目 11-20)
Mail: info@sainotsuno.org
[協賛]若林醸造
[協力]柏屋別荘倶楽部 別所温泉旅館組合 別所温泉観光協会 焼匠 正宗
[主催]一般社団法人シアター&アーツうえだ


