犀の角のスタッフを募集します。（ゲストハウス・カフェ業務）

「犀の角」は、一般社団法人シアター＆アーツうえだが運営するカフェとゲストハウス、劇場設備を備えた民間の複合文化施設として2016年にオープンし、旅行者やアーティスト、近隣の住民の交流の場や表現の場となってきました。

コロナ禍をきっかけとして、「おふるまい」や「時間銀行」など「のきした」（※1）への参加や、「やどかりハウス」（※2）の活動がゲストハウスを拠点に始まったことにより、オープン当初には想定していなかった人たちとの出会いが生まれています。目まぐるしく多様な出来事が起こっている現在ですが、こうした「犀の角」の展開は、ゲストハウスとカフェがあってのことです。商店街に面した玄関を掃き清め、テーブルを拭き、部屋を暖め、訪れるひとりひとりをお向かえする。こうした日々の営業を通して街に「場」を開き続けていることこそがわたしたちの運営の根幹です。

引き続き苦しい状況ではありますが、地域住民、観光客、アーティスト、困りごとを抱えた人など、あらゆる属性の人々が出会い交流できる拠点として、また、芸術文化の創造拠点として「犀の角」の活動を維持していく。あるいは、何らかの役割や価値を持とうとしながら模索を続けている「曖昧な存在」としての「犀の角」を地域社会に提示し、位置付けていくことがわたしたちの使命です。

今、「犀の角」で働いているスタッフは、アルバイトをしながら、自分のしたい表現活動や、自分がやりたいことを続けている人がいます。その人がその人の人生を送る上で、どうしてもそれをしなくてはならない、あるいは、これをしないことには前に進めないという種類の活動があります。わたしたちはそれを「生きるための表現」と言っています。犀の角では、お互いを支え合いつつ、仕事をしながら、「生きるための表現」をすることを止めません。高村光太郎はあるときに弟子に「詩が書けなくても、詩と近い生活をすること」と伝えたといいます。仕事をすること、生きること、そして表現することを等価と捉え、犀の角で実践していきます。このような犀の角の、主にゲストハウスとカフェの運営に携わってくださるスタッフを募集しています。希望があれば、並行して演劇等の文化事業の業務に就いていただくことも可能です。
わたしたちと一緒に場を開いていきませんか。ご応募をお待ちしています。